簿記の独学にひとつの区切りがついたため、「次は何を体系的に学ぼうか」とスマホで情報収集している時にふと思いました。
インターネットって、どういった仕組みなんだっけ……
ネット ⇒ IT ⇒ ITパスポート!と連想し調べてみると ITパスポート試験は「ITを利活用する側」の人を対象としているとあります。
私は作る側ではなく利用する側なので「ハードルは高くなさそうだし独学してみるか」となった次第です。
最初にネタバレしますと、試験結果は次のとおりで独学で合格しています。
ストラテジ系 | 890点 |
マネジメント系 | 1,000点 |
テクノロジ系 | 925点 |
総合評価点 | 955点 |
規約により、「〇〇が出題されたよ」など、試験問題を示唆する表現はできません。
独学のすすめ方
はじめに、参考までに使用した教材などを紹介します。
- いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書(以下、テキスト)
- ITパスポート 絶対合格の講座(YouTube)
- ITパスポート試験ドットコム(過去問道場)
- わわわIT用語辞典(webサイト)
書籍を手元に置いて勉強したい方は書店等で探してみてください。
過去問道場は無料で利用できます。ITパスポート試験の過去問を無料でこなせるアプリは他にもすぐにみつかるでしょう。
合格までの勉強は次の①~③の順番で進めています。
- ITパスポート 絶対合格の講座(YouTube)をひととおり視聴し試験の全体像を把握する
- ITパスポート試験ドットコム(過去問道場)にある直近の問題(1回分)を解く
- テキストと過去問道場を周回して知識を整理する
先ず、テキストを読み始める前に、①YouTubeで「ITパスポート試験の全体像」を把握しました。
勉強の初期から用語を暗記するつもりはなかったため、倍速で視聴し試験勉強のイメージを構築しています。
つづいて、②過去問道場にて最新の問題を解きます。
いきなり過去問を解く理由は「試験のレベル」を把握するためです。
①と②を終えるころには、すでに理解していること、合格するために不足していることの2つが把握できるはずです。
③テキストと過去問道場を周回して知識を整理するとは、抽象的な表現なので次の3ステップでまとめています。
ステップ1|テキストを一読する
読む際は、用語を暗記するようにではなく「そうなんだ」程度の通読です。
その後は、辞書のように使ったり、過去問演習と重複しない範囲を読み返しています。
最新の過去問を確認した際に、「分かることも多いな」と感じたらテキストと過去問を同時にこなすと効率的でしょう。
ステップ2|過去問道場の問題を8割以上正解できるまで周回する
過去問道場では「★おすすめ」で出題範囲をしぼれるため、直近の問題から過去に遡るように問題を解いています。
合格基準が6割以上なので、余裕をみて試験日までに「8割以上の正解」を目標としています。
過去問を独学する流れは、(a)~(d)の順で進めています。
(a)過去問道場で問題を解く
(b)解説を読む
(c)解説を読んでも理解できなければテキストで知識を補う
(d)それでも理解できないときは「わわわIT用語辞典で調べる」
コツは、テキストを暗記する ⇒ 暗記できたかを確認するために問題を解く ではなく、問題を解く ⇒ 理解できない知識をテキストで補完する です。
試験は選択式なため、用語の正確な定義を暗記せずとも概要さえ理解していれば解答できます。
例えるなら、国語辞典を1ページから順に暗記するよりも、知らない言葉に出会う都度調べるイメージです。
ステップ3|ITパスポート試験ドットコム オリジナル問題集を解く
過去問道場では、総問題数80問の予想問題を2回分掲載しています。
私は、予想問題に合わせて、最新のシラバスに対応した用語の定義も確認しました。
未出題の用語に対応するためにも、余裕があればシラバス対応の用語は確認しておきたいところです。
ステップ3までを終えた状態での、当日の試験は「合格できるな」と余裕をもってこなしました。
参考|CBT方式
「CBT方式の試験は初めてで不安…」な場合は、ITパスポート試験の公式サイトに疑似体験ソフトがあります。
リンクを掲載しておくので参考にして下さい。
参考|(外部サイトへのリンク)|ITパスポート試験Webサイトのトップページ
過去問を解くにあたってのアドバイス
私のようなIT初心者への独学におけるアドバイスになります。
答えの丸暗記よりも理解するための学習を
過去問は正解の記号を暗記するよりも、用語の意味や計算過程を理解するように学習してください。
仮に、数値や文章表現を変えられても対応できます。
「不正解の選択肢」も学習する
不正解の選択肢となった用語ついても学習して下さい。
過去問題では「不正解の選択肢となった用語」でも、その用語の意味を試験本番では問われるかもしれません。
試験問題の文章表現になれる
マネジメント系、ストラテジ系は知識問題の要素が強いのでテキストを読むだけでも独学できます。
しかしながら、試験問題の文章表現に慣れるためにも、過去問を実際に解いて用語を問われかたを把握してください。
試験学習で利用したサイトなど
最後に、独学で合格するまでにお世話になったサイトなどを紹介します。
ITパスポート試験ドットコム(外部サイトへのリンク)
(おそらく)みんな大好き!過去問道場です。
過去問だけでなく、試験の概要や試験範囲なども掲載されているため、情報収集もこなせます。
その後の、基本情報技術者試験でもお世話になりました。
また、「おすすめテキスト問題集」も紹介しています。
「試験勉強はテキストと問題集をそろえたい!」という人は参考にしてみてください。
「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典(外部サイトへのリンク)
「わわわIT用語辞典」です。
こちらでは、正規の表現では分かりにくい用語を、「分かりそう」な平たい表現に変換して解説しています。
一見、(ピヨピヨが)ふざけているようにも見えますが「分かりそう」に情報を簡略化した後に徐々に解説が詳細になります。
用語の意味する「考え方」を解説しているため、抽象的な概念の把握を助けてくれます。
IT用語を調べる際に「分かりそう にないかな…」と、いまでも訪問しているサイトです。
ITパスポート 絶対合格の講座(YouTubeチャンネルへのリンク)
試験範囲を完全に網羅はしていませんが、1つの動画あたりの時間が5分~10分ほどです。
また、アニメーション動画なので「お堅い動画はちょっと…」という人にとっても、勉強するハードルを下げてくれるかと。
画像検索
なにか特別なサイトではありませんが、Google画像検索などを利用して、概念を解説している画像を探します。
専門用語の解説は抽象的であったり、日本語が難解であったりします。
例えば、パレートの法則とロングテール、パレート図とABC分析を日本語のみで説明するのは意外と難しいです。
活字での理解に行き詰まる場合には、専門用語の概念を画像で把握してから活字の解説を読む という流れを試してみてください。
ITパスポート試験では、テクノロジ系だけでなくストラテジ系、マネジメント系を含む学習ができます。
そのため、新しい発見と同時に これまでの経験や知識を体系的に整理できました。
また、独学の動機である「インターネットの仕組み」についても、ITを利用する側の視点で、この記事がWebブラウザに表示されるまでの流れや、HTTPSが暗号化する範囲などを学ぶことができています。
「試験に合格」が直接与える効果は限定的かもしれません。
しかしながら、試験範囲の内容を知っているだけでも、(仕事に限らず)サービスを開発、提供する側と利用する側のコミュニケーションが より円滑になるのでは と感じます。
具体的には、IT関連の記事を読んだり、人から説明を受ける際に相手の意図がより理解できるようになりました。
独学する際は陰ながら応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
その後、独学を続けて基本情報技術者試験にも合格しています。