私は、実務経験なし、30代後半で初めて簿記を学習しました。
その後、「簿記おもしろいな!」となり、日商簿記2級、1級も独学で合格しています(その後、経理に…のようなサクセスストーリーはありません)。
この記事では、素人が簿記3級に独学で合格した際の勉強方法を紹介しています。
簿記3級はネット試験がおすすめ
公式サイトによると、ネット試験とペーパー試験を比較した際の出題範囲や問題の難易度は、同じ(違いはない)とされています。また、「合格」の扱いも同じとされています。
ペーパー試験は1年に3回の開催で、曜日は日曜日に固定されています。そのため、スケジュール調整がよりし易いネット試験がおすすめです。
ただし、事務手数料が別途発生する場合や、ペーパー試験の前後にネット試験の休止期間が設定されているなどの注意事項もあります。
お金が関わることなので詳細は公式サイト(商工会議所の検定試験)をご確認ください。
勉強方法の紹介
受験する1年程前に、妻が簿記3級(ペーパー試験)に独学で合格しています。そのため、テキストと問題集は借り物です。
私は、Youtubeの動画をメインにインプットしたため、テキストと問題集はアウトプット用に使用しています。
テキストと問題集が無くても合格は可能かもしれません。しかしながら、試験に慣れる意味でも問題集は用意したほうが無難です。
【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆき さんの動画(①から⑱)でインプットします。
※以下、ふくしまさんの動画と略しています。
講義動画は、基礎が18回、復習等が7回の合計25回の構成です(再生リストの1番の動画は勉強法の解説です)。
動画のタイトルに①~㉕のナンバーが割り振られています。①~⑱が基礎、⑲~㉕が復習や発展です。
ちなみに、動画の概要欄には練習問題も用意されています。動画の視聴に合わせて、問題を解くと理解度を確認しながら勉強できます。
久しぶりに覗いてみると「24年度版」とありました。動画が投稿されたのは数年前ですが、最新の試験区分に対応しています。
インプットした内容について理解度を計ります。使うのは、テキストの例題や問題集の仕訳問題です。
問題を解く際は、仕訳を暗記するのではなく、取引によって個々の勘定科目がホームポジション(*)からどのように動くのかを意識すると理解しやすいでしょう。
(*)勘定科目を貸借対照表・損益計算書上でみた際の定位置
簿記3級は仕訳問題の配点が45点と大きいため、合格(70点以上)のためにはテキストの例題レベルの攻略は必須です(仕訳問題は満点を目指して勉強します)。
そのため、動画やテキストを繰り返してでも復習が必要になります。
この時点では、精算表、財務諸表の問題は解けなくとも構いません。
①~⑱と比較すると少し難易度が上がります。ただし、ここまでの学習で基礎は身についているため、手も足も出ないとはなりにくいでしょう。
ただ動画を眺めるだけでなく、実際に仕訳をしながら勉強を進めて下さい。
理論のインプットはここまでです。
ここからはアウトプット中心の勉強です。
「簿記3級 ネット試験 模擬試験 無料」などで検索すると複数ヒットします。大手のスクールでも無料で提供しているのですぐに見つかるでしょう。
模擬試験は「1回受けて終わり」ではなく、制限時間(60分)内に解けるまで繰り返します。簿記3級の問題は出題パターンが多くはありません。そのため、模擬試験を復習することも有効です。
初めは60分以内に解くことは難しくとも、制限時間内に90点以上取れるまで復習を進めれば、合格は近づいているでしょう。
この記事では、受験当時にお世話になったサイトを紹介します。
ともに無料でメールアドレスの登録もなく利用できます(利用する際は、リンク先の規約をご確認ください)。
簿記検定ナビ(外部サイトへのリンク)
予想模試を2回分、重要仕訳100問を無料でこなせます。
試験本番では、数値を丸で囲ったり、問題文にこのように下線を引いて強調することはできません。そのため、予想模試を解く際は、問題用紙を印刷せずにPC上で解きます。
また、試験本番では、事前に用意されたボールペンを使用するため、模試を解く際もボールペンで練習することを忘れないでください。
その他にも、次の2つも確認しておきたい事項です。
- 下書き用紙(A4サイズの紙が2枚)は縦横どちらで使うのか
- 電卓をテーブルのどの位置に置くのか
Study Pro(外部サイトへのリンク)
こちらのサイトでも無料で予想模試を2回分こなせます。
ペーパー試験だけでなく、本番環境に即したネット試験形式の模擬試験も提供しているためネット試験(CBT)は初めてで不安…といった際の練習になります。
ちなみに、Study Proさんでは、テキストのような文章とイラストで簿記3級の試験範囲を学ぶことできます。
動画よりテキスト形式で勉強したい方は参考にしてみてください(予想模試以外も無料で利用できます)。
公認会計士たぬ吉の資格塾 さんの動画で第2問対策をします。
※以下、たぬ吉さんの動画と略しています。
第2問の配点は20点と多くはありません。そのため、勉強の優先度を下げることも限られた時間で合格するためには有効です。
ただし、試験の2,3日前に次の動画を視聴しておくだけでも、数点稼げるかもしれません。
- 日商簿記3級ネット試験【第2問 集中特訓問題】10問!
- 日商簿記3級ネット試験【第2問 集中特訓問題】極み!
ちなみに、たぬ吉さんのチャンネルでも、無料で講義動画を公開しています。
ふくしまさんの動画と比較すると、たぬ吉さんの動画は見た目通りポップな雰囲気です。
余談ですが、このようなクオリティの高い内容を無料で学べるとは、独学にとっても「良い時代になったとなぁ」と思います。
日記のような体験記となりましたが、以上、簿記3級の独学方法の紹介です。
私の流動資産が底をつき、サーバ使用料を捻出できず、通信費 〇〇円 / 普通預金 〇〇円という仕訳を切れなくなるまでは、この記事を残しておこうと思います。
ちなみに、「流動」か「固定」かは簿記2級で学びます。
簿記の独学をする際は、応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。